ギルバート
ギルバート・ルオン (27)
所属 |
南方司令部 第一艦艇部隊
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職務 |
隊長
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階級 |
中佐
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見せ場 |
ほぼ全部(主役ゆえ・・・)
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グロールタイガー、命は貰った!
海軍シリーズの主役。若き艦艇部隊の隊長。部下に対しても丁寧な口調で話し、真面目で穏やかな性格。小柄ながら、体力と食欲は非凡。体術・剣術・棒術の腕前は見事で、相手が大きかろうがどんな得物を使おうがひるむことはない。腕一本で標的の命を奪うことができるだけの訓練は受けている。戦では後ろで指揮を執るよりも前線で身体を張って戦いながら勝機を見いだすタイプ。
周りに背の高い男性が多い所為か、背の低いことがコンプレックス。但し、そのことを言われると「部族の中では平均身長」と言い張る。少数部族の出身で、矮躯と群青の目が特徴。故郷は山奥の非常に土地の貧しいところ。
一つの目的を持って海軍にの門を叩き、秘密をひた隠しにしてゆくつもりだったが、入学早々カーバケッティに看破された。この前に孤児院にいたコリコパットと出会い、彼を通じて秘密を共有する仲間を作っていくことになる。
学生時代から飛び抜けて優秀だったが、士官学校卒業直前の海上研修中に海賊の襲撃に遭ってほとんどの乗組員を失いながら奇跡的に生還した。共に帰還した仲間とともに壊滅した第一艦艇部隊を新たに編成することになり、海軍総司令官に就くことが決定していたジョージによって隊長職に抜擢された。
部下からは慕われていて、部下に寄せる信頼も厚い。部下のやることに基本的に口は出さない。唯一の職権濫用は、涼しげだからという理由で短パンスタイルを半ば強制していること。ギルバート自身も短パン。場合によっては長パンスタイルも許可しているが、全てはギルバートの独断に拠る。
ランパスキャット
ランパスキャット・フロビッシャー (37)
所属 |
南方司令部 第一艦艇部隊
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職務 |
操舵手
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階級 |
大尉
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見せ場 |
第2章 10.大切な存在へ 17.幕間 第3章 19.守護者たちの挽歌 等
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あんたは俺のこと構う必要はないのにな、甘い男だ。
第一艦艇部隊で夜の航海兼見張りを担当する長身の操舵手。海軍兵としての経験はそこそこ長いが、操舵の腕前はいまいち。その代り、戦場での活躍ぶりには目を瞠るものがある。立てた功績は部隊中ではとびぬけて多い。戦局を見る目と前線で指揮をする才能は他の追随を許さず、作戦会議などでは参謀よりも頼りにされる程の戦上手。愛用の武器は大薙刀で殺傷力は抜群。
夜に起きて昼に寝る生活が長いため、夜目はわりと利く。一日中、軍支給のシャツで過ごし上着はまず着ない。愛想はまるで無く感情の起伏に乏しいが、己の彼女に向ける褒め言葉は直球そのもの。ちなみに愛すべき彼女はディミータ。
父親が陸軍の将校だったので、元々はランパスキャットも陸軍志望であった。学生時代に起きた戦乱で敵国の捕虜となり、海軍に助けられそのまま海軍の学校に入った経歴がある。血筋なのか戦士としては非常に優秀で、学生時代から戦場に駆り出されていた。
腹違いの弟はアロンゾ。アロンゾの母方は大貴族だが、ランパスキャットの母は父の妾。生まれてから、立場的にも温もりをほとんど知らずに育ってきたため、ギルバートに信頼され大切にされることに戸惑いを覚えている。
カーバケッティ
カーバケッティ・イアシウォン (35)
所属 |
南方司令部 第一艦艇部隊
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職務 |
参謀官
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階級 |
准尉
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見せ場 |
第1章 2.陥穽 第2章 14.権謀 第3章 19.守護者たちの挽歌 等
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不都合なものは隠され、都合のいいように塗りなおされていくんだ
部隊随一の変わり者。奇抜な作戦をぶち上げては隊員たちから白い目で見られることもしばしば。ギルバートが隊長になる前も第一艦艇部隊に所属していたが、そこでは調理兼食材調達係を任されていた。料理の腕は確か。目の付け所は悪くないのに、立てる作戦は実行困難なものばかり。
風変わりな見た目は、先住の少数部族出身ゆえ。王宮の歴史官および書誌管理官を務める家の次男。兄や父は王宮に勤めている。家柄の所為か歴史・風土・伝承などの知識量は相当なものがあり、古文書の類も読むことができる。古文だけでなく、周りの国々の言葉もある程度は読めるようで、実際に数か国語を操ることができる。初対面のギルバートを前に、彼の持つ秘密をあっさり暴いてみせたのもこういう知識の集積のおかげ。
戦では参謀ながら戦線に参加する。というのも、部隊に女性が多く日和見を決め込むわけにいかないからで、武器を取って戦うのが好きなわけではない。意外にも双剣を操ることができる。学生時代の先輩にあたるプラトー直伝なのだが、本来は二刀流のはずだった。しかし、カーバケッティには重すぎると判断されたのか双剣になったらしい。
同じ少数部族出身ということで、ギルバートは上司であり良き理解者。ただし、服装の趣味は理解してもらえない。カーバケッティを参謀として扱ってくれるのはギルバートのみ。圧倒的な知識量でギルバートの想いを後押しする。
コリコパット
コリコパット・L・グランデル (22)
所属 |
南方司令部 第一艦艇部隊
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職務 |
整備士
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階級 |
軍曹
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見せ場 |
第3章 19.守護者たちの挽歌 21.願い事一つ
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海の神は貴方をそう簡単には見放さない。俺にはわかります
いつもニコニコと笑っている明るい青年。若いながら、船と海についての知識はベテランの海技士たちに勝るとも劣らない。甲板に立っては荒天の予兆を見出してみたり、破損した船を寝食を忘れて修理したりと、目立ちはしないが重要な仕事をさくさくとこなしている。
幼い頃、どこかで波に浚われぽつんと海を漂っていたところを監察航海中の海軍に発見され助けられた。それ以来、海軍の孤児院でのびのびと育てられ、海と触れ合ううちに天候や潮の流れなどを自然に読めるようになった。孤児院の先生はアスパラガスという名前で、皆はガス先生と呼ぶ。その先生から聞く伝承・伝説・説話がコリコパットを海から生まれたと言って憚らないファンシーな少年に育てたのかもしれない。自分の生い立ちにさほど興味を抱いていないが、実はとんでも大家族の末子。
孤児院にいた頃から船舶の整備工場に遊びに行っては造船や整備の技官たちに船について教えてもらっていたので、海軍の学生になった時には既に必要な知識と技術をほとんど身に着けていた。ゆえに、早々に第一艦艇部隊の整備士補佐として海上研修に参加することができたが、この航海で海賊の襲撃に遭い先輩隊員たちをほとんど失った。以後、仲間を失うことを恐れながらも、立派な整備士になることを誓ってギルバートについていくことを決意する。
仲間たちをつなげる重要な役割を担いながら、本編では活躍の場が非常に少ない。ただ、ギルバートや仲間たちにとって、コリコパットは苦しい現状に光を差し込んでくれたような存在。コリコパット自身はそのつもりはまったく無いが・・・。