軍司令部

また後で顔を出すからゆっくりとしいておくといい

　あまり出番は無い（重要な役割を振られた割に出てこない）が、この若さで司令部の司令官という優秀な男。東方司令部司令長官のブレーンと言われるくらいには仕事ができて頭も良い。感情を顕わにして怒ることなどはなく、言動の端々に気品の良さが見て取れる育ちの良いお坊ちゃま。海軍のパトロン貴族の嫡男で、アロンゾが望むと望まないとに関わらず将来的に海に出して貰える可能性は低い。
　ハンサムで明るく良家の出身であることから女性には大層もてる。どの女性にも紳士的に振る舞うのでなおさら寄ってくる女性も多くなるのだが、アロンゾは学生時代から一目惚れしたボンバルリーナ一筋。腕の良い刀鍛冶に特別に作って貰った対のダガーは彼女とお揃い。
　父は殉職した陸軍将校で、海軍と陸軍の親交を深めるための結婚であったが、家格の違いから婿入り婚であった。そのため、アロンゾは陸軍ではなく母方の家の影響が強い海軍に入った。腹違いの兄がランパスキャットだが、小さい頃からほとんど顔を合わせることもなかった。アロンゾとしては兄と仲良くしたいが、今のところそれは叶っていない。

呼んだ？

　本編では、これと言った見所がまるで無いのが特徴。しかもパシリ。学校では海図を専門に勉強していた。卒業後すぐ情報統括部に配属になったことからしてそれなりに優秀だったはず。しかしながら、経験が浅くいじりがいのあるキャラクターなのが幸か不幸か、先輩軍員に雑用を頼まれては断り切れずに走り回る日々。いつか絶対見返してやると、誰に憚らず宣言している。
　そんな彼女は、声が大きく驚くほど前向きで明るい。ガッツとファイトは男性軍員顔負け。ジェミマの同期生にして仲良しさん。何故か鞭を持ち歩いているが、武器なのか演武用なのかは不明。

コリコとの約束です。だよな？

　脳天気な言動とは裏腹に、若いながらも特殊任務で才能を見せている小柄な工作員。どこでどんな任務に就いているのか参謀本部内でも一部の者しか知らされていないような極秘任務もこなしてしまう。つまり、諜報要員。その実態は、好奇心旺盛で悪戯大好きという見た目も中身も少年のような軍員。
　開けっぴろげで裏表の無い性格ゆえ友達は多い。ビル・ベイリーとも仲良し。ノリが軽くて思ったことはあっさり口にするが、不思議と敵は少ない。コリコパットとは、お互いのためならどんな危険だって冒せるというくらいの大親友。本編でも、コリコパットとの友情のためならということで、持っている才能を発揮して大活躍…？
　というわけで、案外重要な役割を担っているパウンシヴァル。張り込みや尾行、潜入など何でもござれの特殊工作員だが、一番得意なのは文書偽造。筆跡やサイン、文章の癖なんかも真似して全然違う情報を作り上げることができる。情報戦の中では大活躍の才能だが、今のところあまり重宝されるような事態にはなっていない。この才能は、彼の悪戯に大層活かされている。周りにとっては迷惑この上ない話だが、ばれることはまずないので咎められることもない。