Jellicle Cooking
プロローグ
クリスマスツリーの飾りには、きらきらしたお星様と
可愛くアイシングを施したジンジャークッキーが良いのだと、
幼いクリーム色の少女が無邪気に言ったとてどこに罪があろうか。
そんな少女の笑顔を何よりの癒しとしている苦労性のリーダーが、
その言葉に一も二も無く頷いたとて誰が彼を責められようか。
その彼が長老猫にぽつりとこのことを漏らしたという、
ただそれだけのことがこれ程大きな話になろうとは誰が予測できただろう。
「みんなで作れば良いではないか」
ほっほっと大らかに笑った長老がその言葉は、
当然とも意外ともいえる力を持って街中の猫たちに伝わった。
というわけで。
「今から、第一回ジンジャークッキー試作会を始める」
神妙な面持ちで、集まった猫たちを前にマンカストラップが言う。
街の猫たちの表情は様々だが、大方の猫たちは戸惑い気味だ。
「指導はおばさんにお願いした。おばさん、よろしく」
「はいはい。何をそんなに緊張しているんだね?
材料はそろえておいたから好きなの使っていいよ。
わからなかったら教えるから、まずは好きに作ってみたらいい」
「・・・と、言うことだ。一応チームで作ることにしようと思う。
くじ引きを用意したからみんな引いてくれ」
マンカストラップは上に丸く穴の開いた箱を取り出した。
中には拾い集めたスーパーボールが入っている。
「だいたい同じような色なら同じチームだ」
「きっちり準備してる割にはその辺はざっくりだね」
例によって、黒猫が要らぬ合いの手を入れる。
最初に引いたのはシラバブで、その手には黒いボールがある。
続いたランペルティーザは赤。相棒のマンゴジェリーは青。
「決まったようだな。全部で5チームだ。健闘を祈る」
こうして、どたばたが始まろうとしていた。
ちなみに、くじの神の導きによりチーム編成は以下のようになった。
■赤チーム
マキャヴィティ・ヴィクトリア・マンカストラップ・ランペルティーザ
■黄チーム
スキンブルシャンクス・ジェリーロラム・ミストフェリーズ・ジェミマ
■青チーム
マンゴジェリー・タンブルブルータス・タントミール・ディミータ
■緑チーム
ギルバート・カーバケッティ・ランパスキャット・コリコパット
■黒チーム
シラバブ・カッサンドラ・ラム・タム・タガー・ボンバルリーナ
我が家の猫たちは料理だってしますよ!
さあ、始まります。
Jellicle Cooking リターンズ!
Q.リターンということは以前にもありましたか。
A.HPリニューアル前には存在しました。
Q.復活させるということですか。
A.完全リニューアルにつき、中身が一新されます。
というわけで、リニューアル☆
ただ、ギャグということに変わりはなく。
ついでに言うならば、同じネタを引っ張ってくるところもあります。
この組み合わせは、例によって例のごとくランダムプログラムを組んで実行。
おや?何だか雲行きのあやしいチームがちらほら・・・。
ランダムって言ってんのにマイナーズがかたまったし(笑)
そうかそうか、奴らは一蓮托生か。紳士猫の苦労が目に見えるな。
あと、赤チームなんですけどね。以前のバージョンとほぼ同じメンバー。
ギルバートが抜けてマンカストラップが入りました。
当方の料理上手5傑は以下の通り(50音順)
カーバケッティ、カッサンドラ、ジェリーロラム、タントミール、マンゴジェリー